方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫とはどういう病気なのか②

前回からの続き。

前回は、卵巣嚢腫の原因について書きました。
結論から言うと、原因不明ということでしたが。。。
覚えていますか?(笑)

で、今回は、まず、卵巣嚢腫のタイプからです。

◆タイプ
まず、一番大きなくくりでいうと、卵巣に腫瘍ができる病気を「卵巣腫瘍」という。
それで、この卵巣腫瘍は、大きく二つのタイプに分かれる。
それが、「嚢胞性腫瘍・卵巣嚢腫タイプ」と「充実性腫瘍タイプ」の二つ。

このうち、嚢胞性腫瘍・卵巣嚢腫は9割以上の確率で良性となる。
逆に、充実性腫瘍とだと9割以上の確率で悪性なんだそう。

卵巣嚢腫が疑われる場合、たいていは、超音波検査、MRI検査をすることになる。
で、イメージとしては、その時の検査で、

・腫瘍が袋状だとセーフ
・腫瘍の中がしっかり詰まった状態だとアウト

といった感じになる。
で、ここで簡単にまとめると、次のような感じとなる。

卵巣腫瘍のタイプ 良性/悪性
 嚢胞性腫瘍・卵巣嚢腫   9割以上の確率で良性 
充実性腫瘍 9割以上の確率で悪性

さらに、この中から卵巣嚢腫にだけ注目して分類すると、こんな感じになる。

 卵巣嚢腫のタイプ  内容
漿液性嚢腫  30代までの比較的若い女性に多く見られる。 
 卵巣から分泌される液体が溜まってできる嚢腫。 

粘液性嚢腫  閉経後の女性に多く見られる。
 漿液性嚢腫がさらっとした液体が溜まっているのに対して、粘液性嚢腫はネバネバした液体が溜まってできる腫瘍。 
皮様嚢腫  30代までの比較的若い女性に多く見られる。 
 毛髪や皮膚、肉の塊などが溜まってできる嚢腫。 
チョコレート嚢腫  30代~40代の女性に多く見られる。 
 子宮内膜症の一つで、本来、子宮内にある子宮内膜が卵巣にもできてしまう嚢腫。 

この卵巣嚢腫、ほとんどの場合は良性となる。
その確率90%。
ただ、実際は、良性、悪性、境界型と三つあるらしい。

で、僕の妻の場合、やはり三回とも良性だった。
いわゆる皮様嚢腫ってやつね。
なったことある人なら、すぐに分かると思うけど。
ただ、三回目の時は、検査結果の用紙に「悪性への転化の疑いあり」という一文があった。
で、正直、あれはあせった。
ただ、先生からは「多分、大丈夫だとは思いますよ」って言われていたけどね。
で、やっぱり、大丈夫だった(笑)

といっても、手術したんだから、大丈夫じゃないっつー話なんだけど。

◆症状
次に、症状。
症状はねー、僕の妻は、鈍感というか痛みに強いせいか、初期症状はなかった。
これは、本当に、初期の頃の症状という意味でね。

なんせ、うちの奥さん、「なんか、花粉症がひどいー」と言って病院に行って、先生から「インフルエンザです」って言われて帰ってくるほど。
あのさー、花粉症とインフルエンザって、全然違うぞっ!
まー、一緒に住んでいて、僕も全く分からなかったけど。

で、僕の妻、そんな感じなので、初期症状には全く気が付かなかった。
ただ、後で思い出すと、おなかの張りはあったみたい。
特に、下腹部の張り。
それと、少し、便秘もあったみたい。

それで、この下腹部の張りで気が付けば良かったんだけど、僕の妻は、これをスルーしてしまった。
すると、もっとひどい状況となった。
僕の妻も、このひどくなってから、やっと気が付いた。
それが、どういう症状かと言うと、次の二つ。

・食後の腹痛
・走った時の腹痛

で、こういう症状が出てきたら、黄信号。
遅くともこの時点では病院に行くべきだから。
耳鼻科じゃないですよ。
産婦人科ですよ(笑)

で、うちの奥さん、この段階でも、まだ病院に行っていなかった。
で、卵巣嚢腫で一番恐ろしいのに「茎捻転」というのがある。
茎捻転というのは、卵巣が腫れてしまった上に、ねじれてしまう状態のこと。
で、こうなると、レベルマックスの激痛が走るらしい。
もーね、立てないわけ。
とにかく、うずくまるというか、のた打ち回るというか、そんな感じ。
しかも、この状況、けっこう危ないらしくて、最悪の場合、卵巣が壊死することもあるんだとか。
(ただ、しばらくしたら、一応は収まるんだけど。)

で、うちの奥さん、この段階で、やっと病院に行った。
正確に書くと、初めて卵巣嚢腫になった時だけど。
で、診てもらった。

即、入院だった。
紹介状を書いてもらって、すぐに手術だった。

それで、ちょっと老婆心で書くと・・・
僕の妻は、それまで病院に行ったことがなかった。
ましてや、産婦人科なんかも行ったことがないわけ。
だけど、こういうことがあるから、女性の場合、産婦人科のかかりつけ医は、あった方が良いと思う。
僕の妻も、今では、定期検査しているしね。

◆入院・手術の流れ
ここでは、簡単に書きます。
また、別のところで詳しく書く予定なので。

まず、何か症状が出た時点で、かかりつけの産婦人科で診てもらう。
できれば、食後のお腹の痛みとか、走った時のお腹の痛みがある時点で、行った方が良いですね。
僕の妻は、茎捻転を起こしてから行きましたけど。
はっきし言って、茎捻転を起こしてからでは遅いですねー。

で、そこで、超音波検査をすることになると思う。
それで、腫瘍の大きさとか、悪性か良性かなどの判断がされます。
ちなみに、僕の妻の場合は、即入院・即手術でした。
しかも、先生の空き状況を見て、手術日は最短日という感じで。

で、かかりつけ医から日赤に紹介状を書いてもらい、予約日に日赤へGO。
ただ、日赤に行ったからといって、すぐに手術でもない。
やはり、ここでも問診と検査があるのね。
検査については、妻の場合は、超音波検査とMRI(造影)をしている。
これによって、腫瘍の大きさ、良性・悪性、腫瘍のタイプなどの判断をするのね。

今回はこの辺で。



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