方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫(3回目)の手術日記③~手術当日

前回からの続きで。

手術の予定終了時刻は11時。
で、僕も時計を見る。
で、10時50分ぐらいになると、僕もソワソワしてくる。
「そろそろか?もうそろそろか?」みたいになるわけ。

で、本当に11時ちょうどのタイミングで、スタッフさんがきた。
「先生からお話があるので、来てもらえますか?」

で、「僕は、やっと終わったか」と思いながら、後ろをついていく。
ただ、相手は、「手術が終わった」とは一言も言っていない。
で、なんか、気になりだした。
「今まで、こういう言われ方だったっけ?」と思い出すけど、思い出せない。

で、思い切って、スタッフさんに聞いた。
「手術はもう終わりましたか?」

「すみません、分かりません」

「えっ、どういうこと?」
分からないけど、このスタッフさん、先生から「ご家族を呼んできて」としか言われてないのかもしれない。
だって、明らかに事務員さん。
看護婦さんでもないから、そこまでは分からないか。

で、いつもの説明を聞くための小さい部屋に通された。
「こちらでお待ちください」

で、待っていたら、すぐに先生も入ってきた。
で、あいさつの後、「手術は、無事に終わりました」と言ってもらった。

とりあえず、ひと安心。
なんだかんだ言って、「手術は、無事に終わりました」のひと言は、本当にほっとする。

それで、ここからは、手術後の説明の内容。

◆手法について
 (予定通り)腹腔鏡手術を実施。

◆時間について
 (予定通り)9時入室 9時半開始 11時終了

◆腫瘍について
手術前は「左卵巣の成熟嚢胞性奇形腫の悪性転化を疑います」であったが、良性の可能性が高いとのこと。
最終検査を待たないと断言はできないが、迅速検査では良性であると判断して良い。
もし、悪性の場合でも、腫瘍を飛び散らすことなく除去できたとのこと。
今までと異なり、今回は腫瘍の中に大きな固形物があり、それがMRI画像で白く映っていたかもしれないとのこと。

◆取り出した腫瘍の確認
これ、実際に取り出したものの確認です。
写真じゃなくて、現物を確認しています。
脂肪と思われる固形物、歯、髪の毛、骨などを確認。
何でこんなものができるのか、いつも不思議です。。。

◆原因
毎回、原因を聞くのですが、こればっかりは分からないそうです。
もう、ほんとに謎なんだとか。。。
 いつも、「人体の神秘としか・・・」と言われます。

◆卵巣の状態
右卵巣は問題なし。
左卵巣は摘出。
 一応書くと、卵巣は左右にあるので、どちらかを取り出しても問題はないそうです。

◆妻の容態
現在は、目は覚めているものの、まだ少しぼーっとしている。
部屋に戻るにはあと1時間ぐらいはかかるとのこと。

だいたい、説明時間は、20分ぐらいでしょうか。
いつも丁寧に説明をしてくれます。
で、説明が終わると、僕は、先生にお礼を言って、その部屋を出る。
で、そのまま、病院内にあるローソンで、昼ご飯を買い込んで部屋へと戻る。

それで、部屋に戻る途中、お義母さんに電話をして、無事に手術が終わったことを報告する。
次に、自分の母親にも電話をかけて、同じように報告する。
二人とも、安堵した様子。
で、部屋に戻ると、妻も、ちょうど戻ってきたところだった。

で、手術直後は、いつもそうだけど、意識はある。
ただ、ぼーっとしている。
うつらうつら寝たり起きたりを繰り返す感じ。
ただ、寝たり起きたりと言っても、実際にはゆーっくりと身体を動かす程度。
もう、ちょースローの動きしかできない。

ここで、ちょっと余談。
お隣さんの話。
お隣さん、妻より少し遅れて戻ってきた。
ところが、手術後とは思えないぐらい元気そうだった。

だって、ふつーに会話しているんだもん。
しかも、「おなかすいたー」っていうのも聞こえてくるし。
で、やってきた看護婦さんに「なんか食べてもいい?」って聞いている。

ちなみに、うちの奥さん、手術当日は、基本しゃべらないから。
寝返り打つのだって、ひと苦労だから。
飲み物だって、ストローを使わないと、コップでは飲めないから。

同じように婦人科系の手術をしても、こんなに違いがあるんですねー。
まー、手術内容とか、麻酔の方法(部分、全身)にもよるんでしょうね。

こうして、手術当日の午前中は終わり。

【手術当日の午後の状況】
ここからは、手術当日の午後について書きます。
ぶっちゃけ、大した内容ではないので。
一応、こんなことがありましたというのを書いているだけ。
まー、卵巣嚢腫の手術を受ける人には参考になるかなと。

で、まずは、ちょっと話がずれるけど、手術の前後で大きく違う点について。
それは、点滴と尿管と血栓予防。
手術前は、当然、これらはしていない。

ところが、手術後、部屋に戻ってくると、これらの措置がなされた状態で戻ってくる。
点滴は、2つぐらい吊るされている。
トイレに行けないから、当然、尿管が入っている。
で、血栓予防の装置もつけられている。

血栓予防って分かりますか?
足のふくらはぎに取り付けるやつ。
血液の流れを良くして、血の塊ができるのを防ぐもの。

と、まー、こんな感じで戻ってくる。
で、次回は、手術当日の午後の様子を、時系列で書いていきます。

途中ですが、今回はこの辺で。

次のページ>>卵巣嚢腫(3回目)の手術日記④~手術当日 
前のページ>>卵巣嚢腫(3回目)の手術日記②~手術当日 

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう