方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫と生命保険

今回は、卵巣嚢腫と生命保険について。

僕の妻が、生命保険に入ると言ったことがあった。
確か、2回目の卵巣嚢腫が終わった後だったか。

ただ、僕の妻は、保険の知識はゼロ。
そもそも、生命保険に入ったことがなかった。
で、「生命保険に入っていないと、まずいことある?」って聞いてくる。

生命保険に入っていなくても、決してまずいことはない。
むしろ、僕は、生命保険に入る必要はないと思っているぐらいだから。
たいていの場合、社会保険で何とかなるし。

それで、うちの奥さん、郵便局に行った時に生命保険を勧められた。
たまたまだけど。
で、何も知らないから、生命保険に入らないといけないと思い込んで帰ってきた。

まー、このあたりは、よくある話だと思う。

で、僕自身は、生命保険に入っていた。
しかも、郵便局のかんぽ生命。
それもあって、郵便局ならまー大丈夫かなと思って、「郵便局ならまー、いいんじゃない?」と返事をした。
で、数日後、妻もかんぽ生命に入った。

確か、養老保険というやつだった。
養老保険と言うのは、いわゆる生死混合保険。
満期保険金、死亡保険金のいずれかを受け取ることができるので、幅広い保障があることがメリット。
保険の満期までに生きていても、死んだとしても、どっちに転んでも保険が下りるわけ。

但し、掛け捨ての保険(定期保険)と比べると、保険料が高いのがデメリット。
これは、正直、だいぶ高い。
しかも、最近だと、ネット保険でもだいぶ安いのがあるから。
でも、保険料の支払い能力があれば、特に問題はなし。

ただ、僕が、たまたま知り合った郵便局の人に言わせると、「郵便局は、○○の一つ覚えで、養老保険を契約させる」らしいけど。
何でも、養老保険の契約は、郵便局内で評価が高いんだとか。
いや、本とかどうかは知らないけどね。

ただ、僕は、妻が生命保険に入ることで、一つだけ気になっていたことがあった。

それは・・・

「保険が下りるかどうか」

ということ。

もともと、妻は、生命保険の加入は、あまり乗り気ではなかった。
でも、今の時代、定期だって利子は増えない。
また、今後、手術することも考えたら、1つぐらい生命保険に入っていても良いかなと思ったわけ。
それだと、入院・手術につき、いくらかのお金が下りるから。

ただ、手術歴、病歴によっては、保険が下りない場合もある。
で、ちゃんと手術歴、病歴、現在の状況を郵便局の担当に話した上で、担当から「加入できるし、保険もおります」という確認をした上で、加入することなる。

で、契約の日は、郵便局の担当が上司を連れて、そこでも説明を受ける。
「もし、次、卵巣嚢腫の手術をすることになっても、必ず、保険はおります」と先方は言う。

特に、問題が起きる要素はなかった。
妻も、ちゃんと病気のことは説明したと言っていた。

ところが、ここで、妻が、再び、卵巣嚢腫になる。
で、再び、入院・手術となった。
ただ、これは、予想されたことだった。
郵便局にもそのことはちゃんと伝えてある。
だから、妻は、保険のことは全く気にしていなかった。

そして、3回目の入院・手術も無事終了。
で、退院して家に帰ると、僕の妻は、さっそく保険の請求をした。
で、数日後、郵送が届く。
で、中身を開いたら・・・

「保険は下りない」

と書かれてあった。
で、妻が、大騒ぎしながら「これって、どういうこと!?」って、僕に聞いてくる。
で、読んでみると、「○○の部分については保険は下りるけど、△△の部分については保険は下りない」と書いてあった(と思う)。
つまり、全額は下りないっていうこと。

で、妻が、ギャーギャー騒ぐ。
で、仕方ないから、僕は、たまたま知り合った郵便局の人に連絡をして、話を聞いてもらった。
日曜日なのに、わざわざ家に来てもらった。

妻の主張としては、

・保険契約時は、保険が下りると聞いて、保険に入った。
・保険契約時は、自分の病気のことはきちんと説明をしている。
・ところが、いざ保険を請求したら、一部しか下りなくて納得がいかない。

といったところ。
で、確かに、妻の話を聞く限り、郵便局に何か不備があるとしか思えなかった。
でも、郵便局の人には、「これは、もう我慢してもらうしかないですね」と言っただけだった。
「ごめんよ、○○さん。こればっかりは堪えてもらうしかないです・・・」

で、その郵便局員さん曰く、「保険の加入を審査する部署と保険の支払いを審査する部署が違う」とのことだった。
だから、保険の加入は審査OKでも、保険の支払いは審査NGとなることがあるんだとか。
その話を聞いて、一応、僕は、事情は理解した。
まー、納得はしてないけど。
で、妻も、なくなくその場では納得する。

翌日、妻は、担当の人に連絡をして、改めて事情を説明して見解を聞いた。
すると、結局、昨日と同じことを言われたらしい。
確かに、加入の審査条件を満たしていた。
しかし、保険支払いについては、担当部署が違うので、そこの部署で条件を満たしていないと判断されたと思うと。
で、その担当の人も頭を下げる。

ただ、こうして見ると、「最初っから、保険支払いの部署と整合性を合わせておけよ」って思うけど。
それは、内部の話だろって。

一時期、かんぽ生命の不適切な販売があって、叩かれたことあったじゃない?
あーいうのも、こういうちょっとした不備から始まったんじゃないのって思わないでもないけど。
ていうか、まさか、これも不適切販売の一つだったりして。。。

それで、僕の妻、かんぽ生命を契約解除することになる。

で、最後、まとめ。
卵巣嚢腫だけじゃないけど、入院歴や手術歴がある人って、生命保険に入る場合は、よーく確認しましょうね。
まー、入院歴や手術歴がある人って、入りたくても入れないというパターンが多いらしいけど。
でも、僕の妻のように、入院歴や手術歴があっても保険に入れますよという場合でも、保険が下りない場合もある。
だから、保険に入れるかじゃなくて、保険が下りるかというところを押さえておく必要があるかなと。
僕も、今回の件で、少しは勉強できたかな。

今回はこの辺で。

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