方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


プロ野球~ミスター長嶋茂雄①

今回は、長嶋茂雄さんを調べてみた。

僕は、長嶋さんの現役時代を知らない。
僕が生まれる前年に、現役を引退している。
で、第一次監督時代も知らない。
で、第二次監督時代からは、だいたいは分かるようになってきた。

最近だと、長嶋さんといっても、若い子は知らない人が多いとか。
そもそもプロ野球選手だったことを知らない人もいるらしい。
しかも、「よく分からないけど面白い人」なんて言う人もいるらしい。

長嶋さん、記録を見ると、やはりすごかった。

安打数  : 2471本(歴代9位)
本塁打数 : 444本(歴代14位)
打率   : 305(歴代12位)

いわゆる2000本安打を記録しているので、名球会にも入っている。
当然、プロ野球界への貢献も大きく、野球殿堂にも入っている。
何年か前は、国民栄誉賞ももらっていた。

現役時代のプレーについては、知っている人はすごかったという。
走・攻・守どれも一流だった。
そして、誰よりも華があった。

ただ、監督としては、だいぶ叩かれることも多かった。
巨人が負けると、世間は、長嶋采配を批判した。
で、僕も、良く分からないけど、「長嶋さんって、ダメ監督なのかなー」と思っていた。

ところが、監督としての成績を見て見ると、そんなには悪くない。

監督通算 15年 1034勝 889敗59分 勝率.538
Aクラス 12回 Bクラス 3回
優勝回数  5回  日本一 2回

ね、分かる?
監督を15年して、Bクラスは3回しかないんだから。
しかも、優勝回数5回で、日本一2回って、すごいと思うよ。
阪神を見てごらんよ。
球団創設80年以上だけど、優勝回数5回で、日本一は85年の一回だけなんだから。


長嶋さんが叩かれるのは、あのキャラクターのせいだと思うよ。
これがもし、ふつーの監督なら、みんな「名監督」って持ち上げているよ。
多分ね。

それで、長嶋さんについて書こうとするとね、どうしても面白い話が出てくる。
しかも、かなり意味不明だったりする。
自分が悪いのか、長嶋さんが悪いのか、分からなくなってくる。
なんだろう。
とにかく天然。
細かいことを気にしない。

で、少しだけど、長嶋さんのこぼれ話を書いてみた。
これなんかを読むと、本当に、長嶋さんの人柄がにじみ出ていると思う。

●貴乃花親方(父の方)との特別番組で。

これはもう、肉体はやっぱり、いつかは、そういうひとつの引退、
あるいは、そういうひとつのお別れのゲートというものはね、
これは避けることはできないんだし、今のこのー相撲のひとつの場所が、えー、多いとか、色々とまー言われてる中でもね
まあ、ただ、頭が下がる思いなんですけれども、
これを、まあ、身を持って、えー、まあ、後輩のひとつの、まあ、大きな鏡というか、
現役自分のひとつのー、まあ、業績っていいますかね、ひとつのああゆう言動というものはねえ、
ここへ来て終わってみてね、大変いい参考にねえ、生きたひとつの鏡になってんじゃないでしょうか。
まあ、第一人者になり得るね、今ひとつのもう階段の、いわゆる登っていく、まあ、途上なんですが、
えー、そのお、大きなひとつのね、目標を目指してですね、
我々相撲ファンにですね、ひとつ見せて、えー、これからは、まあ、親方として、後輩の指導に導いていくわけですけども、
どうかひとつ、第二の貴乃花関をどんどん数多く作られて、我々相撲ファンにですね、
ひとつ多いに喜ばして頂きたいと、ひとつご精進、ご努力を頂きたいと、そう期待しております。
どうかひとつ頑張ってください。

これ、貴乃花親方(父の方)が現役を引退することになって、長嶋さんと二人で特別番組をしたときの話。
で、長嶋さん、口癖で「ひとつ」というのをよく使うんだけど、こんなにも「ひとつ」いる?
アナウンサーがこういう話し方をすれば、怒られるんじゃない?
分からないけど。
IKKOなら、「どんだけー」って叫んでるはず。
適当に書いたけどね。

●原辰徳との会談で

東京六大学野球のスターだった原さんが、巨人に入団して初めてのキャンプを迎える前に、長嶋監督と原さんが対談をした時のお話。

長嶋さん:今年を健闘を期待してですね、乾杯しましょう、頑張って下さいよ。
原さん :どうもありがとうございます。
長嶋さん:まあ、食べながらひとつやりましょう。
原さん :はい。長嶋さんが一番最初、大学野球からプロに入ってこられて、
     そのープロとアマの差っていうのを強く感じたっていうのはどういう点だったですか?
長嶋さん:うーん、そうねー、まあ、やっぱり、野球をしてお金をもらえるっていうね、
     それがやっぱり一番ひとつのね、印象強いですよね。
     野球選手の世界でも、実際に、いわゆるキャッシュよりも振り込みが多くなって・・・
原さん :振り込み・・・
長嶋さん:振り込みなの・・・振り込みだとちょっとあれだねー、気持ちの上でどうかな?ピンとこない?
原さん :はい。
長嶋さん:渡されてもらって、それでプレゼントをしちゃった方が、いいいだろうねー。

※この後も話は続くんだけど、ここからは守備の話となる。

長嶋さん:それで、守備の話をしたいんですが、守備のいわゆる今までずっとサードをやっていたでしょ?
原さん :はい。
長嶋さん:で、いわゆるサードをやっててー、えー、まー、ひとつの首脳陣の方針の意に沿うように、
     まー、セカンドへですね、コンバートしていくということは、これはもう本人には、どういう今気持ちです?
原さん :あのー、直接言われたわけではないですし・・・
長嶋さん:まだその話は言われてないわけだよね・・・
原さん :はい。あのー、新聞社の方が・・・
長嶋さん:マスコミのいわゆる先行で・・・
原さん :そうなんです。色々耳にすることはあるんですけど、
     これからもずっとサードをやりたいっていう気持ちを持ってますけど・・・
長嶋さん:まー、ここにね、グローブがあるんだけどね・・・
     (何でここににグローブがあるのか。これ、僕の心の声です。)
     こういうグローブひとつを見てもね、もう三塁のグローブと、あるいはセカンドのいわゆるグローブってのも、
     全然、もー、んー、大きさも違うし、また、いわゆる、そういう、使い方も当然違ってくるから、
     そういう、もー、非常に、そういう点じゃ、このー、プレーにおいてもね、繊細さも、やっぱ要求されるしですね、
     えー、まあ、もちろん、これから自主トレ、そして、2月のスプリングキャンプに入った時に、
     色々な形で、まあ、セカンドの勉強っていうか、そういう練習はやって行くでしょうけども、
     それと、もちろん、サードでもね、やはり勉強の期間という形あるけども、
     んー、ひとつですね、えー、立派なセカンドになってもらいたいと・・・
原さん :やはりセカンドなんですかね?
長嶋さん:いやね、まだそういう方針をまだ聞いてないから・・・

とにかく、長嶋さんの会話は、丁寧過ぎて良く分からない。
いや、僕は、全然いいと思うけど。

今回はこの辺で。

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