方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫手術の参考資料④

今回も、手術を受けるにあたっての参考資料について。

だいぶ飽きてきた感も出てきたけど、まだ続く。
ごめんなさい。
まだ、いくつか紹介したい資料があるので。
まー、大したものではないんだけど。。。

予定では、次ぐらいで終わるから。

で、今回は、輸血説明書と輸血同意書について。
そう、輸血についても、あらかじめ説明を受けるのね。
ただ、ふつーは、輸血をすることはない。
基本的に、卵巣嚢腫の手術は、輸血ありきでする手術でもないし。

ただ、万が一のこともあるので、説明だけはある。
で、今回も、大した内容じゃないけど、参考になればということで。

~輸血説明書~

この度、当院で治療を受けられるにあたり、輸血が必要になる場合が考えられます。
従って、以下の事項について説明します。

①輸血はどうしてするの?
●輸血は患者様ご自身が十分な血液を作れない場合や、手術により大量に出血してしまう場合、それを補う場合に行います。
●病状により必要成分と必要量が異なります。
しかしながら、輸血にはわずかではありますが一定の危険を伴いますので、必要時のみに行います。
●また、予期せぬ大量出血時に患者様と同じ血液型が間に合わない場合、異型適合血液を輸血する場合もあります。
 (例) A、B、AB型の人にO型血液を輸血。
Rh(+)の人にRh(―)を輸血。

②輸血しなかったらどうなるの?
●例えば、赤血球が不足し、体中に酸素を運ぶことができなくなります。
 放置すれば、脳・心臓などの臓器の働きに使用をきたし、生命に危険を及ぼします。
●血小板減少や凝固因子不足でも補充しないと出血が止まらず、生命に危険を及ぼします。
●血漿分画製剤もその成分が不足しているとき、その成分を補充しなければ種々の病態が悪化する可能性があります。
 特に手術中は緊急にその使用が必要になる場合あります。

③輸血は安全なの?
輸血用血液は善意の献血により得られた血液で、採血前に献血者に詳しい問診を行い、採血後の血液型検査や肝炎及びエイズなどを引き起こすウイルスの検査が行われています。
さらに副作用を減らすために白血球の除去や、血液へのX線照射を行っています。
しかしながら、輸血副作用の可能性を完全に無くすことはできません。

輸血副作用が起こる可能性
①時に見られるもの・・・ジンマシンなどのアレルギー反応や発熱:約50人に1人
②稀に見られるもの・・・ショック              :約1万人に1人
            肝炎(B型、C型)         :約50万人に1人
            エイズ               :約1000万人に1人

④輸血によるウイルス感染の有無を確認するための検査について
輸血療法が適正に行われたにもかかわらず、輸血後感染症を無くすことはできません。
当院では、輸血後の肝機能検査(ALT)および、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、HIV検査)を受けることをお勧めしています。

輸血後約3か月経過後に、一度当院へお越しください。
費用については、保険が適用されます。
但し、自己負担分は必要です。

輸血説明書については、以上です。
本当は、まだまだ続くんだけど、省略します。
で、次からは、輸血同意書です。

~輸血同意書~

私は、この度、担当医師から、下記の項目についての説明を受けました。
そして、不明な点についても話し合い、質問する機会を得ました。

①私の治療に関して輸血が必要であること、また、その可能性があり得ること。
②輸血をしなかった場合の危険性
③輸血による感染症は完全に回避できず、免疫副作用をきたす可能性もあり得ること。
④予定される血液成分と輸血量。 ⑤手術時等で予期せぬ大量出血時の緊急避難的にO型赤血球製剤を使用する可能性があること。  また、RH(―)の場合は、ABO異型適合のRH(―)製剤、それでも間に合わない場合は、RH(+)製剤を使用する場合もあること。
⑥ 血漿分画製剤についても、緊急にその使用が必要になる場合もあること。
⑦ 自己血輸血の適応。
⑧ 血液製剤の使用記録の保管や、私の利益になる時に限り、情報提供されることがあること。
⑨ 輸血後約3か月経過後に感染症検査を受けることが望ましいこと。

■個人血(同種血)
 ■必要時・必要量
  ■赤血球製剤(   )単位   ■血小板製剤(   )単位
  ■新鮮凍結血漿(   )単位   □その他【   】(   )単位

□自己血輸血
 □術前貯血式:予定貯血量(   )ml   □術前希釈式   □術中回収式

■血漿分画製剤
 ■アルブミン製剤   □免疫グロブリン製剤   ■ATⅢ製剤   □クリオプレシピデート
 ■その他   □ハプトグロビン  □フィブロガミンP  ■タコシール  □ベリプラストP  □コージネイトFS
  □ボルヒール

〇〇〇〇年〇〇月〇〇日 〇〇時〇〇分
説明場所:〇病室   〇スタッフステーション   〇入院説明室   ●外来説明室
担当医師指名 〇〇〇〇 印
立会人氏名  〇〇〇〇 印

〇〇赤十字病院
院長 〇〇〇〇殿

■説明により、その内容を十分に理解することができました。
 輸血の実施及びそれに関連して医師が必要と認める輸血療法を受けることに同意します。
□輸血療法を受けることに同意しません。

【理由】同意しない場合は、ここに理由を書く。

〇〇〇〇年〇〇月〇〇日
同意場所:〇病室   〇スタッフステーション   〇入院説明室   ●外来説明室
患者様氏名  〇〇〇〇 印
ご家族様氏名 〇〇〇〇 印   患者様との続柄( 夫 )

輸血同意書については、以上で終わり。

最後に、輸血だけど、テレビだと「俺の血を使ってくれ!」みたいなシーンもあったように思うけど、実際の医療現場では、そういうことは絶対しないとのこと。
安全性を確認した上で、きちんと処理された血液しか輸血には使わないそう。
まー、これなんかも、当然かもしれないけど。。。

今回はこの辺で。

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