方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


もらえるものはもらってから辞める

今回は、「もらえるものはもらってから辞める」というお話。

会社を辞めると、どうなるか?
収入がなくなる。
もう、このひと言に尽きる。

ということは、どうせ会社を辞めるなら、会社で働いている間にできるだけもらえるものはもらってから辞めた方がいい。
で、このあたりの話は、退職マニュアルの本、ネット、雑誌なんかにも書かれてある。
で、それを読めば、だいたいは分かる。
ただ、そこを今回、実際に会社を辞めた人間として、「もらえるものはもらってから辞める」という視点で、次の五つのポイントから書きます。

①給料
②ボーナス
③有給休暇
④社員割引
⑤クレジットカード

①給料
たまに聞くのが、最終月の給料が支払われていないというパターン。
それで、労働基準法ではどうなっているかというと、当然、働いた分の給料はもらえる。
ていうか、それがふつーだから。

例えば、最終月の出勤日が一日しかない場合。
この場合でも、その一日分の給料はもらえる。

例えば、以前、僕の知り合いが、「うちの会社は、給料支給日前に会社を辞めた場合、その月の分の給料を支払わない」と言われたことがあったらしいのね。
で、これなんかも、会社の言い訳。
会社は、労働者が働いた分の給料は、きちんと支払わないといけない。

例えば、アルバイトの場合。
今もそうかは分からないけど、僕が学生の頃だと、手渡しも多かったように思う。
それで、にアルバイトを辞めてしまうと、何となく給料をもらいづらくなって、もらわないままというケースもあるはず。
特に、給料がわずかの場合は、もらうかもらわないか、もらえるのかもらえないのか、悩むところ。

ただ、この場合でも、会社は労働者に対して給料を支払う義務はある。
だから、もらうことはできる。
ただ、給料がわずかであるなら、「もらわない」という選択をしても問題はない。
このあたりは、バイト先との関係にもよると思うけど。

②ボーナス
ボーナスは、給料の何倍もあるのが一般的で、へたしたらケタが違う場合がある。
だから、ボーナスをもらうかもらわないかは、退職後の生活に大きく影響する。
というわけで、このボーナスは、絶対にもらうべきお金。

ただ、細かい話だけど、労働基準法上、給料とボーナスには大きな違いがある。
それは、給料の支給は絶対だけど、ボーナス支給は任意なのね。
任意だから、支給してもしなくてもいいし、支給要件を設定しても問題ない。
だから、ボーナスについては、一応だけど、支給要件を確認した方がいいと思う。

で、どうやって確認するかだけど、手っ取り早いのは人事担当に聞くこと。
自分で調べる場合は、会社には就業規則というのがあるので、賞与の項目をチェックする。
すると、「賞与は、賞与支給日に会社に在籍する者に支給する」とかって書いてある。

例えば、次のような場合。

退職日:11月30日
支給日:12月10日
支給要件:賞与は、賞与支給日に会社に在籍する者に支給する。

この場合、ボーナスの支給要件を満たさずに会社を辞めることになるので、ボーナスはもらえない。
正直、大損。
これなら、あと10日、頑張って会社にいろよってなる。

ちなみに、僕の場合。
会社を辞める2か月前ぐらいに、何が原因だったか忘れたけど、

「こんなクソ会社。ボーナスもいらんわ。今すぐ辞めてやる!」

となったことがあった。
で、妻からは、「それだけは絶対にやめて」と言われた。
こういう辞め方は最悪だから。
一応書くと、ボーナス、もらって辞めました。

③有給休暇
これも理想は完全消化。
ただ、会社にもよるだろうけど、小さいとこだと嫌がるかもしれない。

例えば、僕の場合、有給休暇は35日ほどあった。
で、完全消化している。
上司からも、「完全消化しーよ」と言われた。
さっき、会社にもよると書いたけど、直接的には、上司によると書いた方がいいか。

ただ、この場合の有給休暇って、普通の有給休暇と違って、次の就職への準備期間として重要な期間だったりもする。
だから、有給休暇を消化するというよりも、有給休暇を生かさないといけない。
まー、僕は、生かせなかったけど。。。

それで、少しだけ細かい話。
有給休暇取得中に、次の有給休暇が入ってくるケースがある。
で、有給休暇って勤続年数と出勤率に応じてもらえるんだけど、勤続年数が長い人だと最大で20日もらえる。
ちなみに、勤続年数が6年半を超えると20日となる。

それで、僕も、有給休暇取得中に、次の有給休暇が20日入ってきた。
で、一応だけど、会社に「これももらえますよね?」と聞いた。
で、会社からの回答は、これ↓

「すみませんが、遠慮してもらえますか」

労働基準法上は、当然にもらえる。
退職が予定されている者には、有給休暇を与えないという定めはない。
でも、これに関しては、僕の方が折れた。
ただでさえ、30日を超える有給休暇残していたので、もうそれで十分だと思っていた。
あと、一応、会社の方も「もらえないことはないんですが、今回のような場合、辞退をお願いしている」ということだったので、会社としても分かった上でお願いしていることも理解できた。

覚えておいて損はないかと思うけど、余計だったらごめんなさい。

④社員割引
これ、社員割引とか優待券とかいうもの。
とにかく、その会社にいるというだけで、何かが安くなるというやつ。
正直、僕は、気にしたことがない。
ただ、女性は、一応、気にするということなので書いてみた。

これ、小売業だと、品物が安く買えるとか、ポイントが付くとか、地味だけどメリットはあるらしい。
メーカーだと、そこの製品が入っている施設の利用料が安くなるとか、自社製品の購入がぐっと安くなるとか、色々あるんだとか。

気になる方はどうぞということで。

⑤クレジットカード
会社からもらえるものではないけど、一応書いてみた。
退職してからでは、カードを作ることができない。
だから、カードを利用する予定のある人は、覚えておいてねってことで。
まー、普段、カードで買い物をしない人には関係のない話。
ちなみに、僕もカードはETCぐらいしか持っていない。

今回はこの辺で。

次のページ>>失業保険の計算方法①~賃金日額 
前のページ>>会社を辞める時の一連の流れ② 

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう
" "