方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


プロ野球~阪神タイガース①

前回まで、長嶋茂雄さんについて書いていた。
それで、今回は、阪神タイガース。

この二つ、似ている。
長嶋さんも阪神タイガースも、批判されることが多い。
そして、長嶋さんも阪神タイガースも、多くのファンがいる。

それで、僕の中で阪神といえば、やはり85年の日本一。
それまで、僕は、広島を応援していた。
地域的に一番近かったし、昔の広島球場にも一回行ったこともある。
いちいち書かないけど、好きな選手も多かった。

で、85年の阪神。
とにかく強かった。
バックスクリーン三連発も見た。
それまで僕は、プロ野球は、巨人と広島ぐらいしか知らなかった。
それが、阪神という無双のチームが現れて、ホームランを打ちまくる。
僕は、広島から阪神を応援するようになった。
で、しばらくは、阪神の時代が続くと思っていた。

ところが、その阪神。
翌年の86年こそ3位だったけど、87年には最下位となる。
そして、そのまま、伝説の暗黒時代に突入する。
とにかく勝てなかった。

これ見たら分かるけど、1987年から2002年までの15年間で、Aクラスは確変が起きた92年の1回だけ。
それ以外は、ぜーんぶBクラス。
しかも、最下位が10回。
恐ろしいぐらい弱かった。

特に、1990年から1995年の6年間に渡って指揮をした中村勝広監督。
何となく暗いイメージだった。
しかも、1990年には、川藤幸三が外野守備コーチをしていたけど、川藤幸三は、僕の中では代打専門のイメージ。
外野を守っていたところを見たことがない。
しかも、翌年には、総合コーチになっているけど、川藤幸三に何を期待したのか。
メガホン持ってやじ飛ばしている姿しか思いつかない。。。

しかも、この暗黒時代には、あの野村監督が3年間監督をした時期もあった。
しかし、あの野村監督の手腕をもってしても、最下位脱出はならなかった。
当時の阪神、もーね、打つ手がなかった。
まー、野村監督の後に星野監督が来て、やっと阪神も蘇ったけど。

それで、暗黒時代の阪神だけど、次のようなシーンが多かった。

●ノーアウト満塁のチャンスで中軸が三者三振。
●ピッチャーの半分がアンダースロー。
●キャンプで居残り練習をしているのが和田と坪井だけ。
●サンテレビの阪神戦で、特別企画で呼ばれたちびっ子解説者にダメ出しされる。
●デイリースポーツに「猛虎、破竹の2連勝」と書かれる。
●開幕前、ファンが星勘定をしたら、いつも100勝を超える。
●2軍がやたらと強い。
●19時になって野球中継を見ようとしたら、すでに先発ピッチャーが交代している。
●打たれた先発ピッチャーのほとんどはブルペンでは調子が良かった。
●巨人との3連戦で、斎藤、桑田、槙原でくると、勘弁してくれと思う。
●田淵2世、掛布2世と言われた選手は、活躍しない。
●バースの再来と言われた選手は、活躍しない。
●トレードに出した選手が、移籍先で大活躍する。
●トレードで来た選手が、全く活躍しない。
●そのシーズンの成績が1勝6敗と散々だったにもかかわらず、なぜか年俸アップを要求する川尻。
●ノーアウト満塁のピンチに、なぜか半笑いの湯舟。
●野球が6回までなら大エースと言われた藪。
●新庄、檜山、大豊と4番がいつも大型扇風機。
●巨人の槙原に、「若い頃の檜山は、フォークボールを投げておけば、ワンバウンドでも振ってくるような楽なバッターだった」と言われる。
●サンテレビの解説者に、「伊藤とマイク仲田はブルペンだと沢村賞なんですがね」と言われる。
●1回の表、阪神の先発は猪俣。先頭打者にストレートのフォアボール。
●期待されたピッチャーのほとんどが大した活躍もないままベテランになる。
●新庄がお立ち台で「目標は優勝です!」と言うと、次の試合から破竹の連敗を繰り返して優勝を逃す。
●長打力がないという理由で、優良助っ人だったオマリーをクビにする。
●どう見ても4番タイプでないバッターが4番を打つ。
●大金をはたいて獲得したメジャーリーガーが「神のお告げ」を理由にたった数日で引退する。
●多くのピッチャーが、防御率はそこそこにもかかわらず、7勝12敗と負け数の方が多かったりする。
●シーズン中に歯の治療に行くと言い残して、なぜか彼女とグアムに旅行に行った奴がいる。
●鳴り物入りで加入した助っ人が、前半戦だけで19本のホームランを打ち、阪神ファンを大いに喜ばせるも、後半戦は1本しか打てない。
●助っ人選手のクレイグ・ワーシントンとケビン・マースをスポーツ新聞に「打ってクレイグ、たのんマース」と書かれる。
●阪神の株主総会がタイガースのファンミーティングと化する。
●阪神タイガース60周年の年に、サンテレビが豪華賞品を用意して、阪神が60勝するのはいつかという企画を行う。
 ちなみに、そのシーズンは46勝止まりで60勝に到達できなかった。
●スポーツ新聞に「阪神1位」とあり喜ぶも、よく見ると評論家の最下位予想が1位。
●投手が好投すると打線が沈黙、打線が爆発すると投手が大炎上。
●PL学園よりも弱いと言われる。
●死のロードの前にとっくに死んでいる。
●期待を裏切ることを裏切らない。

今回はこの辺で。

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