方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


輪島功一と具志堅用高~ふたりの天才ボクサー

この二人、バラエティー番組でたまに見かけるけど元プロボクサー。
で、それで、僕は、この二人の現役時代を知らない。
だから、直接は知らないけど、相当強かったらしい。

輪島功一さんは、蛙飛びパンチとかあっち向いてホイとか面白い作戦で王者として君臨している。
但し、一部の評論家からは「あんなのボクシングじゃない」と言われたみたいだけど。
プロとしての成績は、次のとおり。
38試合 31勝(うち25KO) 6敗 1分け

具志堅さんは、世界王座防衛を13回もしたことで有名なボクサー。
ちなみに、13回連続防衛は、日本人最多記録らしい。
そして、14回目の防衛で失敗して、そのまま引退をしている。
プロとしての成績は、次のとおり。
24試合 23勝(うち15KO) 1敗

それで、この二人だけど、輪島さんは終戦直後の北海道、具志堅さんはアメリカ統治下の沖縄で生活をしていて、こういうのがハングリー精神につながっているのかと思ったりもする。
今回は、そんな2人の心温まるおもしろい話から。

●輪島さん① 純粋
輪島さん:私は、人にお金を貸すのが好きでね、若い時小さい時、苦労しましたから、お金でね。
山本アナ:はい。
輪島さん:それで、こいつも困ってるんだろうなーって思ってね、お金を貸してやるんですよね。
黒田さん:ええ。
輪島さん:そうすると、返ってこないね、やっぱりね。でもね、1回、2回、10回じゃないから。
     300万とか400万とか、だんだんなっていくわけ。
黒田さん:ほとんど返ってこないですか?
輪島さん:ほとんど返ってこないね。
山本アナ:いやー、純粋なんですね、それだけね。。。
輪島さん:純粋!?
山本アナ:ええ。
輪島さん:キレイな言葉。。。
山本アナ:(笑いながら)今、褒めてるんですよ!
輪島さん:キレイな言葉だな、コノヤロー(笑)

●輪島さん② 極貧
山本アナ:(フリップを見ながら)極貧こそ、世に出るきっかけ。。。
黒田さん:やっぱり、北海道っていうのは、我々が言うのとは環境が違いますからねー。
輪島さん:うーん。
山本アナ:あのー、貧しかったわけですよね?それが、ボクサーとして、世に出るきっかけになったわけですよね?
輪島さん:うーん。でもね、貧しかったのは、私じゃないですよ。
黒田さん:どういうことですか?
輪島さん:おやじや、おふくろが、我慢して頑張ってくれた。。。
黒田さん:極貧って、どれぐらいのもんですか?
輪島さん:極貧って、なんですか?
山本アナ:(フリップを見ながら)ここに書いてあります。
     いわゆる、そのー、貧しかったっていうのは、どのぐらい貧しかったんだろうなーと、当時は。
輪島さん:あまり貧しくないですよ。
山本アナ:すみません、あまり貧しくないと。。。
黒田さん:当時は、みんなが貧しかったんですよね。
輪島さん:食べるものがなくて、あそこにスイカがあるから、盗んでくるんだ。
     で、どうしたらいいかなって頭を使ったんです。
黒田さん:めちゃめちゃ極貧やないですか!(笑)

●輪島さん③ ボクサーになるきっかけ
輪島さん:建設会社で働いて、お金をためて商売をやろうと、昭和41年頃ね、半年で120~130万円ためました。
黒田さん:おーっ。
輪島さん:それで、お金がたまったら、スポーツやる人間に悪い奴はいないからなって、幹部が言うんですよ。
     それで、俺もスポーツをやろうと思って、それで、毎日通っている道にボクシングジムがあったんです。
黒田さん:あっ、たまたまあったんですか?
輪島さん:「たまたま」じゃないよ。「たまに」だよ!
黒田さん:たまたまでしょ?(周囲になだめられる)
でも、もともと子どもの時に、ガキ大将やったから、そういう腕っぷしは自信があった?
輪島さん:ガキ大将じゃなくて、いじめられていたら助けてやろうという気持ちはあったね。
黒田さん:あー、正義感に燃えてたんですね!
輪島さん:いひひひひ、いいね―正義感。
黒田さん:ちょいちょい引っかかるのは、何なんですか?
輪島さん:いひひひひ、これだったら、俺にもできるんじゃないかって思ったの。
     それで、すみませーん、これからちょっとボクシングやりたいんだけども、歳が歳であれなんですが。
     で、いくつだって言うから、あと3か月で25になりますって言ったらね、
     「おい、金さえ払えばいいんだよ」っていう人がいたんです。
黒田さん:あらー。
輪島さん:それで、なんだコノヤローって思ったけどね、1万円札持っていたの。
     で、パッと出したら、「だんなー、すみません、今、お釣りないんですよー」って。
     旦那になっちゃったよ!
黒田さん:まさか、1万円も出してくれると思わなかったんでしょう?
輪島さん:えー、私もそんなに持っているとは思わなかったよ。
黒田さん:それ、おかしいじゃないですか?
     輪島さんが出したんでしょう?

●具志堅さん① インタビューにて。
アナウンサー:趣味は何ですか?
具志堅さん :趣味って何ですか?
アナウンサー:えーと、好きなものとか。。。
具志堅さん :ソーキそば。

●具志堅さん② クイズ番組にて。
司会者  :具志堅さん、何番いきます?
具志堅さん:じゃあ、ラッキーセブンの5!

●具志堅さん③ ドライブスルーにて。
店員さん :ご注文をどうぞ。
具志堅さん:(車の中からメニュー表を見ながら)これ、あれ、それとこれ!
店員さん :すみません、名前でお願いします。
具志堅さん:具志堅用高です!

●具志堅さん④ 志村けんの番組にて
具志堅さん:やっぱり、歩くのは良いですよね。
竜ちゃん :今、何かされているんですか?
具志堅さん:あのー、ワンちゃんがいるから・・・
竜ちゃん :何犬ですか?
具志堅さん:具志犬っていうんですよ(笑)
志村けん :(笑)
具志堅さん:毎朝1時間ぐらい散歩するんですよ。
志村けん :僕も犬飼ってるんですよ、志村犬って(笑)

●具志堅さん⑤ ボクシングの試合の解説にて
実況アナ :今日の試合の展開、いかがでしょうか?
具志堅さん:渡嘉敷は、がーじゅーですから・・・
実行アナ :具志堅さん、それは、沖縄の方言ですね。どういう意味ですか?
具志堅さん:ちゅーばーです。

※ひと言で言うと、「強い」ということです。
決して、ユーチューバーではないので。

●具志堅さん⑥
具志堅さんのパスポートの写真は、ファイティングポーズをしている。

最後に、具志堅さん、ボクシングを頑張った理由を次のように語っている。

「当時、沖縄と本土にははっきりした線が引かれていた。だから僕は、この線を消すためにチャンピオンになって頑張ったのよ」

「勝つたびに先輩が『胸を張って沖縄出身と言える』と喜んでくれてね。だからずっと沖縄代表のつもりで、僕の負けは沖縄の負けだと考えて。もし負けたら、あれだけ喜んでくれた沖縄の人たちに申し訳ない、悲しませたくないという気持ちでね」

今回はこの辺で。



次のページ>>高田純次~見た目は不真面目、根は真面目①
前のページ>>面白くないけど鉄道ネタ

無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう