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卵巣嚢腫の入院・手術の費用③
前回からの続き。
正直、計算式ばかりで飽きてきたと思うのね。
まー、中には、途中で読むのをやめた人もいるかもだけど。
一応、今回で終わる予定だから。
もちろん、スルーもOKなので。
それで、前回、標準報酬月額の計算方法について書いた。
標準報酬月額=2*厚生年金保険料*1000/183
この式に、厚生年金保険料を代入すると、標準報酬月額が計算できる。
例えば、僕の妻の場合、給料明細書を見ると、厚生年金保険料は20130円だった。
ということは、この場合、標準報酬月額は、
標準報酬月額=2*20,130*1000/183
=220,000
となるので、22万円だと分かった。
次に、ここから、被保険者の所得区分がどの区分に当てはまるかを見つけないといけない。
但し、これは、とても簡単。
僕の妻の場合、被保険者の所得区分は、「標準報酬月額が26万円以下の方」に該当する。
そして、この場合の、自己負担限度額がいくらかというと、57,600円。
まー、この辺は、前回分も参考にしながらということで。
ちょっと、戻るのめんどくさいけど。。。
で、自己負担限度額が57,600円。
これってどういうことか分かりますか?
これ、どれだけ医療費がかかったとしても、57,600円が上限ということなのね。
つまり、57,600円を超えて、医療費を支払うことがないということ。
で、一応書くと、これは、3割負担の部分についてのお話。
例えば、健康保険適用外の部分については、その部分の医療費は支払わないといけないから。
あと、食事療養自己負担額についても支払わないといけないから。
食事療養自己負担額については、そこまで高額にはならないと思うけど。
ここで、少し余談。
日本の健康保険制度について。
僕は、とても良いと思っている。
何よりも、医療費の安さ。
これは、世界でも群を抜いている。
日本の場合、医療費は、原則、3割負担ですむ。
さらに、医療費が高額になっても、自己負担限度額の制度がある。
例えば、日本なら病院代が10万円程度ですむ場合でも、アメリカだとウン百万円かかるケースもあったりする。
また、日本では、行きたい時に、行きたい病院に行くことができる。
例えば、医療や福祉の先進国と言われる北欧。
北欧の場合、病院は、完全予約制なんだとか。
しかも指定された病院でしか診てもらえないそう。
で、こうして見ると、日本の健康保険制度って良いなーって思う。
僕だけかもしれないけど(笑)
すみません、話を戻します。
妻の場合で言うと、診療費計(①+②+③)は182160円だった。
で、この部分が57,600円になるわけ。
で、その差額がいくらかと言うと、
182,160-57,600=124,560円
となる。
そして、実際に、レシートに書かれた高額療養減免の額がいくらだったかというと・・・
124,560円
見事な完全一致。
というわけで、これで、
・自己負担限度額
・標準報酬月額
・高額療養減免
などの出し方については終わり。
一応、計算式で書くと、次の式となる。
【請求金額合計】=【診療費計(①+②+③)】+【食事療養自己負担額】―【高額療養減免】
それで、ここからは、おさらい。
正直、何回かに分割したために、分かりにくい部分があったと思うのね。
まー、何となく、入院・手術の費用の計算方法が分かったと思うけど。
で、最後に、今回の卵巣嚢腫の入院・手術の費用について、健康保険の適用の有無に応じて、その額を見てみる。
まー、前回も書いたけど。
健康保険の適用 | 支払うべき金額(医療費) |
適用なし | 607,200+2,880=610,080円 |
3割負担(健康保険証) | 182,160+2,880=185,040円 |
3割負担(健康保険証) 健康保険限度額適用認定証 |
182,160+2,880-124,560=60,480円 |
もし、健康保険の適用が全くないと、医療費は610,080円となる。
もし、健康保険の適用が三割負担だけなら、医療費は185,040円となる。
そして、健康保険の適用が三割負担、自己負担限度額の2つあると、60,480円となる。
ということは、自己負担限度額の適用があるとないでは、医療費が全く違ってくる。
つまり、入院・手術の際には、自己負担限度額の適用があった方が、断然お得となる。
で、この自己負担限度額の適用を受けるためには「健康保険限度額適用認定証」の申請が必要となる。
それで、ここからは、最後に、健康保険限度額適用認定証の申請について簡単に書きます。
詳しくは、また次回書きます。
あと、ここからは、もう難しい計算式は出てこないので。
まー、気楽にどうぞと言うことで。
健康保険限度額適用認定証の申請書類ですが、基本的には、入院・手術が必要になった時点で、病院でもらえると思う。
僕の妻が利用する病院では、毎回、入院受付で申請書類をもらっています。
もしかしたら、不親切な病院だと、もらえないところもあるのかもしれないけど。
その場合は、病院に聞くのが一番ですね。
仮に、病院で、健康保険限度額適用認定証の申請書類がもらえなかったとしても、問題なし。
ネットからダウンロードできるので。
で、大事なことは、退院日(清算日)までに、健康保険限度額適用認定証を手元に準備しておくこと。
入院日になくてもOKです。
退院日(清算日)までに、あれば問題なしのはずなので。
ただ、万が一、その申請を忘れたらどうするか?
この場合、実は、そこまで心配しなくても大丈夫だったりする。
で、次回は、この辺の話も含めて、健康保険限度額適用認定申請書の書き方について書きます。
今回はこの辺で。
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