方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫手術の参考資料③

今回も、手術を受けるにあたっての参考資料について。

だいぶ飽きてきた感も出てきたけど、もう少し続くので。
ガマンしてね。
ガマンできないなら、完全スルーOKなので。

前回は、手術説明書、手術同意書だった。
で、今回は、麻酔説明書・同意書となる。
てっきり、手術の中に麻酔のことも含まれると思っていたけど。。。
どうやら違うらしい。

で、当然かもしれないけど、この麻酔説明書・同意書は、麻酔科医が説明をする。
僕は、麻酔科医の存在を知らなかったので、ちょっとだけ衝撃だった。
いや、考えてみたら、麻酔科医だっているんだけど。
僕は、自分が手術の経験がないせいか、「手術=執刀医だけ」って思ってしまうのね。
あるいは、「手術=主治医」、「手術=担当医」とか。

と、かるーく雑談をしたところで、今回、もらった麻酔説明書・同意書は、こんな感じ。
これから手術を受けようとする人には、少しは参考になるかなと。。。

~麻酔説明同意書~

患者○○○○様の、○○○○年○○月○○日に予定されている産婦人科の卵巣嚢腫手術に必要な麻酔について、
次のように説明をしました。

1 麻酔方法と概要
全身麻酔と硬膜外麻酔の併用

手術室入室後、心電図などのモニターをつけ、次に横向けになり背骨付近の皮膚を消毒して局所麻酔をします。
背骨の間に針を刺し脊髄が含まれている膜(硬膜)の外側へ細いチューブを挿入し固定します。(硬膜外麻酔)
これは、手術中の麻酔や術後鎮痛に使用します。
それから、酸素マスクを口に当て点滴から静脈麻酔薬を入れます。
眠った後、筋弛緩薬を点滴から入れ、口から気管にチューブを挿入し人工呼吸を始めます。
手術中は麻酔ガスを吸入するか、静脈麻酔薬を点滴し続けて麻酔を維持します。
手術終了後、麻酔薬を中止すると通常10分程度で目が覚めてきます。
呼吸の回復を確認して器官のチューブを抜きます。
ICUで1時間程度監視し、全身状態が安定した後に病室へ戻ります。

2 麻酔に関連する問題点、合併症や危険度など
(1)一般的な麻酔の危険性や合併症
・気管挿管によるのどの痛みや声のかすれ、唇や歯の損傷
・血圧の変動や不整脈、肺血栓症などの循環器系の異常
・肺炎や無気肺、人工呼吸のトラブルなどの呼吸器系の異常
・麻酔による合併症
 (アレルギーや悪性高熱などの体質的なもの)
・硬膜外血腫、膿瘍などによる神経障害
以上のような危険がないとはいえませんが、重大な合併症は極めてまれです。

(2)患者様の術前に関連した麻酔上の危険性
特になし

今回の手術の麻酔では、麻酔専門医が手術中の痛みをとります。
また、全身状態を良好に保つ管理を行いますので安全性は高いと思われます。
但し、上記の問題点を含め100%安全とは言い切れません。

(3)患者様からの質問と要望
なし

平成○○年○○月○○日○○時○○分
説明場所 ■病室 □ICU説明室 □その他
説明医師氏名 ○○○○

■説明により、予定されている麻酔及び関連する事柄について理解できました。
 麻酔が行われることに同意します。
 なお、この麻酔の実施中に緊急処置が必要になった場合は、その処置についても受けることについて同意します。

□今回の麻酔を受けることについては同意しません。

同意場所 □病室 □スタッフステーション □入院説明室 □外来説明室 ■自宅

○○赤十字病院 院長○○○○殿
        (患者様本人)氏名 ○○○○
        (ご 家 族)氏名 ○○○○ (患者様との続柄:夫)

患者様の麻酔にあたっては、ご家族の方がそのことを十分に理解されていることが望ましいため、ご家族の署名をお願いしています。
ご家族の範囲については、現実に患者様の世話をしている親族及びこれに準ずる方も含まれます。
但し、患者様がご家族の署名について了承できない場合は、お申し出ください。

患者様の容態によりご本人からの了解が得られないときは、ご家族の了解をもってこれに代えさせていただきます。
患者様が未成年の場合は、法定代理人である親権者とします。

それで、この麻酔をするにあたっては、麻酔科医からいくつか確認をされる。
まー、麻酔科医だけでなく、看護婦さんからもチェックされるけど。
覚えている範囲だけど、以下の事項を確認される。

◆アレルギーの有無
 いの一番でチェックされます。
 食べ物、薬などでアレルギー反応を起こしたことがないか。
まー、ないんだけど。

◆喫煙の有無
麻酔科医からは、喫煙していると麻酔の効きが悪いと言われましたが。。。
 実際は、分かりません。
 いや、そういうのもあるとは思うんですよ。
 
ただ、色々と調べてみると、喫煙者が手術をすると、非常にリスクが上がることが分かった。
 むしろ、喫煙の有無を聞くのは、こっちの意味合いが強いみたい。
 で、病院によっては、手術が決まると、禁煙指示を出すところもあるんだとか。
 たかがタバコ、されどタバコか。。。

◆手術、麻酔の経験の有無
 これも、聞かれます。
 で、うちの奥さんは、すでに2回経験している。
 でも、いずれの回も問題がなかったことを伝えています。
 ていうか、病院でもそれぐらいのデータは持ってるだろって思うけど。。。
 まー、言わないけどさ。。。

◆絶食について
胃の中に食べ物がある状態でむせると、窒息の危険があるらしいのね。
で、手術中にむせると、最悪、死の危険もあるわけ。
それで、必ず、絶食を守って欲しいとのこと。

だけど、たまーに、絶食を守らない人がいるらしい。
「これぐらいなら大丈夫だろう」と、夜中にこっそり食べてしまい、翌朝、看護婦さんに注意を受ける人がいる。
 ↑これ、実は、妻の隣のベッドにいた人がそうだったらしい。。。

◆歯について
 全身麻酔だと、口の中に麻酔の管を入れた際に、グラグラしている歯があると、歯が欠損する場合がある。
 最悪の場合、歯が取れて、窒息の懸念もあるんだとか。
 それで、歯の状態についてもチェックされる。

今回はこの辺で。

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