方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


ドリフ大爆笑~バカ殿様のコーナー

僕が小学生だった頃は、バラエティー番組が多かった。
特に、今でも覚えているのが、欽ドン、ドリフ大爆笑、カックラキン大放送の三つ。
他にも色々と面白い番組はあったけど、僕の中では、この三つが鉄板だった。
僕の周囲では、この三つを見ていないと、翌日の学校の話題についていけないぐらいの人気の番組だった。
個人名で言うなら、欽ちゃんと志村けん。
この二人は、本当に面白かった。

その中から、今回は、ドリフ大爆笑について書くんだけど、ドリフはいつも火曜日の夜にあった。
いつものオープニングから始まる。
で、いかりや長介が今回のテーマについて説明をする。
その後、コントが始まる。
最後のコントは、もしものコーナー。
それが終わると、いつものエンディング。

その中でも、僕は、バカ殿様のコーナーが好きだった。
後に、バカ殿様のコーナーは独立して、バカ殿様だけで一つの番組となるけど、僕は、ドリフ時代のバカ殿様が好きだった。
全員集合でもバカ殿様はあったらしいけど、こっちは覚えていない。

このバカ殿の役をしていたのが志村けん。
まさかコロナで亡くなるとは思わなかった。
しかも70歳の若さ。
しかも、ドリフターズのメンバーで一番最年少。
正直、かなりショックだった。

次に、家老の役をしていたのがいかりや長介。
志村けんといかりや長介。
実際の立場は、全くの逆だけど、志村けんが腰元に対して怒りを表した時の、なだめるのがうまかった。
いかりや長介も、すでに亡くなっているけど。

で、腰元は何人かいるんだけど、鉄板なのが由紀さおり。
正直、当時の僕は、由紀さおりが歌手だって知らなかった。
ふつーにお笑い関係のタレントだと思っていた。
ちなみに、由紀さおりは、ドリフ大爆笑の最多ゲストらしい。
ついでに書くと、腰元役としては、研ナオコ、小柳ルミ子もしていた。
由紀さおりの印象が強過ぎるけど、この二人も面白かった。

あー、あと、話がそれるけど、松居直美も面白かった。
それから、松本伊代も面白かった。
思い出してみると、ドリフのコントって、女性陣もすごく頑張っているなーって思う。

それで、話を戻して、バカ殿様。
パターンとしては、次のようになる。

①志村けんが由紀さおりに年齢を尋ねる。
②由紀さおりが年齢をサバを読んで答える。
※たいてい10代で答える。
③尺八の効果音が流れて、志村けんが由紀さおりを手討ちにしようとする。
④「まーまーまー」といかりや長介が間に入る。

毎回、パターンは同じだけど、安定した面白さがあった。
というわけで、いくつか、バカ殿様のシーンを拾ってみた。

●その01
志村けん :お前はいくつじゃ?
由紀さおり:19でございます。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :(刀を持ちながら)俺の目は節穴じゃねえ!かわいこぶった声を出しやがって!
由紀さおり:ご無礼致しました。

●その02
志村けん :名を何と申す?
由紀さおり:はい。あのー、さおりと申します。
志村けん :歳はいくつじゃ?
由紀さおり:はい。15でございます。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :(刀を持ちながら)えーい、毎回出るたびに歳を下げやがって・・・

●その03
志村けん :名を何と申す?
由紀さおり:はい、さおりと申します。
志村けん :うむ。今年でいくつじゃ?
由紀さおり:16です。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :(刀を持ちながら)俺の目が節穴とでも思っているのかい?毎回毎回若くなりやがって・・・
由紀さおり:それだけが楽しみで・・・

●その04
志村けん :この者は、いつもいつもここにおるのう。
いかりや :特にまー、理由はございませぬが、そこにいた方が何となく落ち着くわけでございます。
志村けん :頭数か?
いかりや :それもござりまする。
志村けん :あのな、名前は一応覚えたぞ、私は。おさわり。
由紀さおり:(笑いながら)失礼ながら、さおりと申します。
志村けん :さおりか。うむ、何でもよいわ。でー、ちょっと待て。歳はいくつじゃ?
由紀さおり:(笑っている)
志村けん :笑ってごまかす年でもないだろ?
由紀さおり:恐れながら、申し上げてもよろしゅうございましょうか?
志村けん :一応聞いてみるぞ。
由紀さおり:恐れ入ります。(志村けんを見ながら)15でございます。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :15でそんなに小じわができるものか!
由紀さおり:生まれた時からにございまする。
いかりや :殿、お布団はいかが致しまする?
志村けん :いらぬわ!いらぬわ!

●その05
※今回は、由紀さおりと研ナオコがいる。

(まずは研ナオコを見ながら)
志村けん :何だ、これは?これも、爺が選んだのか?
いかりや :左様でございまする。
志村けん :そこの者、名を何と申す?
研ナオコ :ナオコでございまする。
志村けん :これ、爺、打ち首の用意をいたせ!
いかりや :そのような、滅相な・・・
志村けん :ここは、おかまバーではないぞ!バカ者が!

(今度は由紀さおりを見て)
志村けん :おかまの後は養老院か?もうよいわよいわ。名は覚えた。さおりとか申したな。
由紀さおり:さようでございまする。
志村けん :一応、歳を聞いておこうかな。ちょっと待て。(刀に手をかけながら)今日は正直に申せよ。
由紀さおり:・・・
志村けん :申してみ。
由紀さおり:はい。12でございまする。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :12の女が更年期障害で悩んだりするのか?命の母をがばがば飲んだりするのか?おう!?

●その06
志村けん :(由紀さおりを見て)この城も定年制をもうけないかんな。もう分かった。お前の名は覚えた。さおりだな。
由紀さおり:はい」
志村けん :今日こそ、正直に、歳を申してみ。
由紀さおり:はい。16でございまする。
(尺八の効果音が流れる)
志村けん :16の女がビゲンヘアカラーで髪を染めたりするか!?

今回はこの辺で。

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