方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫と傷病手当金①

今今回は、卵巣嚢腫と傷病手当金について。
ちなみに、次回も同じテーマ。

で、今まで、卵巣嚢腫については、だいぶ書いてきた。
ただ、傷病手当金というのは、今回初めて出てきた。
あと、卵巣嚢腫と傷病手当金がどうリンクするのかも分からない。

で、今回は、このへんの話を少ししようかと思います。
まー、大した話じゃないけどね。

まずは、傷病手当金が何かという話。
先に答えを書くと、

「病気やけがで会社を休んだ場合で、その休んだ日の分の給料が会社から支払われない場合に、給料の代わりにもらえるお金」

となる。
うーん、柔らかく書いたつもりだけど、まだ固いか。。。

例えば、産休。
産前6週間、産後8週間の休業期間を産休って言いますね。
で、この期間、給料はもらえないですよね。
でも、その代わりに、何かお金もらいませんでしたか?
ほら、あれ。
そう、出産手当金。

実は、傷病手当金も、システムとしては同じようなもの。
つまり・・・

病気やけがで会社を休んだ場合・・・傷病手当金がもらえる。
出産のために会社を休んだ場合・・・出産手当金がもらえる。

となる。

で、たまに、傷病手当金も出産手当金も、会社からもらっていると思っている人がいる。
ちょっと残念。
これは、健康保険からもらっている。

それで、病気やケガで会社を休む場合、次の要件を満たすと、傷病手当金をもらうことができる。
当然、卵巣嚢腫の手術をするとかで会社を休む場合も、もらうことはできる。

●業務外の病気やけがの療養のため休んでいること
業務外と言うのは、仕事と関係ないとか、仕事が原因でないということ。
つまり、これの意味するところは、仕事が原因で病気になった場合は、労災保険を使ってねと言うことね。

例えば、

・ふつーにかぜを引いて会社を休んだ
・お腹の調子が悪くて会社を休んだ
・病気で入院したために会社を休んだ

というのは、「業務外の病気やけがの療養のため休んでいること」に該当する。
但し、二重瞼の手術で休むというのはダメだったと思う。
あくまでも、健康保険の適用範囲である病気・けがであることが条件だったような。
うる覚えの情報でごめんなさい。

●療養のため労務不能であること
病気やけがのために手術や入院をする場合は、間違いなく該当するはずです。
また、うつ病などのために自宅療養をする場合でも該当するはず。
ただ、最終的には、医師の診断書がポイントとなるみたいだけど。

それで、一つだけ細かいことを書くと、病気やけがによっては、医師から色々と指示を受けることがある。
その場合に、その医師の指示に従った生活をしていないと、傷病手当金はもらえない場合がある。
まー、レアケースだとは思うけど。。。

●4日以上休んでいること。
休んだ初日、2日目、3日目のこの3日間を待機期間という。
そして、この待機期間は傷病手当金は支給されず、4日目から傷病手当金は支給されることになる。
ということは、このはじめの3日間は、欠勤にするか有給休暇を取るかしないといけない。
つまり、この3日間の待期期間は、そこまでしてまで傷病手当金をもらおうとする奴はいないだろうという、不正受給防止の意味があるのね。

●会社から給料が支払われていないこと。
さっきも書いたけど、傷病手当金は、4日以上休んだ場合に、4日目から出る。
但し、給料が出るなら、傷病手当金をもらうことはできない。
例えば、有給休暇を取った場合も、当然、傷病手当金はもらえない。
つまり、給料と傷病手当金の両方をもらうような、虫のいいシステムにはなっていないのね。

傷病手当金の支給要件は、以上となる。

それで、卵巣嚢腫の手術をした場合。
どれぐらい会社を休むことになるか。
これはね、正直、その人の回復具合にかかっている。

例えば、腫瘍が小さいと腹腔鏡下手術をすることになる。
この場合、身体の負担は少なく、まーまー早く職場復帰できる。
僕の妻は、腹腔鏡下手術の場合だと、最短で10日ぐらいで職場復帰している。

例えば、腫瘍が大きいと開腹手術となる。
この場合は、お腹を切るので、職場復帰まで時間もかかる。
しかも、手術後の回復がなかなかうまくいかなかった。
僕の妻の場合だと、職場復帰までに3週間ほどかかったと思う。

それで、ここからは、妻の手術の場合を例にして、

・会社を何日休んだか
・傷病手当金の額
・いつ振り込まれたか

などを色々書きたかった。
でも、書けなかった。
というのも、うちの奥さん、休んだ日の全てを有給休暇を取っていたから。
さっきも書いたけど、有給休暇を取った日は、傷病手当金はもらえない。

こう書くと、「それじゃあ、傷病手当金、もらい損ってこと」ってなるかもしれない。
いや、決して、もらい損ではない。
むしろ、傷病手当金をもらうよりも、有給休暇を取った方が、お金だけで考えると得だから。

で、こう書くと、「それじゃあ、最初っから、有給休暇を取れって書けよ」ってなるかもしれない。
いや、確かに、有給休暇があるなら、有給休暇を使った方が良い。

でもね、女性の場合、有給休暇をたくさん残している人は、そんなにいないと思う。
女の人は、どうしても休みがちなところがある。
ふつーに体調不良もある。
子どものことで休むこともある。
特に、子どもが小さい内は、あっという間に有給休暇はなくなる。
子どもが2人以上ならなおさら。

で、(特に)有給休暇がない人には、この傷病手当金のことを思い出して欲しいのね。
仮に、卵巣嚢腫の入院・手術のために会社を欠勤する場合には、傷病手当金がもらえるということを。
まー、どうせ欠勤になって一円ももらえないなら、せめて少しでも傷病手当金をもらっといた方がマシ、っていうレベルだけど。

ちなみに、手続きは、(ふつーは)会社がしてくれる。
だから、本人が手続きをすることはない。

今回はこの辺で。

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