方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


プロ野球~ミスター長嶋茂雄③

前回からの続き。

本当は、長嶋さんの話は、前回で終わる予定だった。
ところが、調べていたら、次から次へと面白い話が出てきた。
というわけで、今回が長嶋さんの最後。
いやー、改めて、長嶋さんっていいひとだなーって思った。

●名前の間違いシリーズ
・高橋由伸のことを「おい、よしのり!」
 ※当時、高橋由伸と高橋尚成の二人がいたので、混乱したか。。。
・高橋由伸のことを「おい、山下!」
・バルビーノ・ガルベスのことを「ガルビーノ」
・バルビーノ・ガルベスのことを「ドミンゴ」
・今日は、SMAPの木村太郎君に会ってきたよ。
・バッターボックスの上原に向かって「二岡、ここは打たなくていいぞ」
・徳光和夫に対して、「どちら様でしたっけ?」
 ※徳光さん、寝込む。
・斎藤、槇原、クワダ。
 ※三本柱の中で、なぜか桑田だけ間違える。
・桑田のことを「くらだ」
・桑田のことを「くわだた」
・広沢のことを「広岡」
・松井のことを「おい、ゴリ」
・板東英二に対して、「中日の応援歌っていいよね。これ、板東英二が歌っているんだよ」

●数字間違いシリーズ
・バットマンはね、10分の3で3割3分3厘だから。
・バッティングは7割がミスでしょ。3割3分3厘で、10本で3本ですから。
・開幕10試合を7勝4敗でいきたいね。
・開幕10試合を9勝2敗でいきたいね。
・ファンにサインした色紙の日付が、なぜか20001年。

●同じ言葉の繰り返しシリーズ
・一年目のルーキー
・疲労の疲れ
・精神面とメンタリティーを強くする
・夢のドリームゲーム
・体力の力
・ついに閉幕を閉じる時期が来ました。
・今年初めての開幕戦
・歓迎でウェルカム
・世界の国際に通じる
・今年の清原君は、シャープが鋭くなった。
・春のスプリングキャンプ

●意味不明シリーズ
・相撲で負けて勝負に勝った。
 ※正しくは「相撲に勝って勝負に負ける」です。
・ハイボールはルックしろ。
 ※高めの球は見逃せ、だそうです。
・昨日は遅かった。ホテルに帰って、シャワーを食べてうどんを浴びたら、もう12時でしたから。
・やっぱりねー、肉が一番好きですが、最も魚が好きです。
・勝負は家に帰ってお風呂に入るまで分かりませんから。
・あんパンを中身だけ食べる。
・切ってあるスイカの先っぽだけ食べる。
・第二次監督時代の挨拶で「僕は、12年間漏電していましたので・・・」
・川上監督がミーティングをした後、選手たちに、レポートで感想を提出させたところ、
長嶋さん、「よくわかりました」のひと言で終わり。
・人の100円玉を持ち帰った際に「ごめん、僕のと似ていたから」

●英語シリーズ
・初回に8失点して大敗した試合で、「8回のワン失点が痛かった」
・勝利後の談話で「槇原の3安打、ワン失点が大きかったですね」
・勝利後の談話で「7回、ワン失点で抑えた桑田が良かったですね」
・ツーベースヒットのことを「ダブル」
・バッテリー間の呼吸が合わなかったことに対して「ちょっとシグナルの関係で・・・」
・チームの編成もツープラトンでいきますからね。
・「the」を「てへ」とよむ。
・松井君には、もっとオーロラを出して欲しい。
・外国人との初対面の挨拶で「See you again」
・失敗は成功のマザー
・新人のことを「フレッシャー」
・肉離れのことを「ミートグッバイ」
・アイアム失礼
・イアンソープに対して「How old おいくつ?」
・好きな数字を聞かれて「ラッキーセブンの3」
・アメリカに行った際に、アメリカ人に「英語でベースボールはどう訳すの?」
。みんな、何ごとにもあきらめるな。人生は、ギブアップだ。
・うちとやるときは、みんなダブルハッスルしてくる。

●その通りシリーズ
・この試合は、一点でも多く取った方が勝ちでしょう。
・アメリカにて「うわー、外車が多いなー」
・アメリカにて「こっちの子は、英語がうまいなー」
・9回裏の場面での解説で「この回で逆転しないと、負けですから」
・来た球を打て。
・ジャイアンツの監督は大変ですよ。毎日がジャイアンツ戦ですから。

●その他
・お寿司を食べて、「板さんのおにぎり、おいしいね。」
・宮崎キャンプを見に静岡から来てくれたファンに対して、
 「ずいぶん遠いとここから来たんだねー。ヘリ持ってないの?ヘリは?」
・「好きな四字熟語を書いてください」と言われて、「長嶋茂雄」と書く。
 似たような話に、職業欄に「長嶋茂雄」と書いたという話もあり。
・打つと見せかけてヒッティング。
・誕生日が長嶋さんと同じというファンに対して「それで、誕生日はいつ?」

どうかしら?
どれも、全て、長嶋さんの人柄がにじみ出ている。
もー、野球選手なんかじゃない。
みんなから愛されるエンターテナーだよ。

そう言えば、息子の一茂もけっこう天然なところがある。
これも、父親譲りだろうか。
でも、二人とも愛されキャラという点では同じかもしれない。

最後に、少しだけ真面目な話。
長嶋さんの言葉に、

・小さなボールと一本のバットには、運命と人生がつまっている。
・長嶋茂雄であり続けることは、結構苦労するんですよ。

というのがある。

本来は、僕も、長嶋さんのこういう言葉に注目すべきなんだろうけど。
野球人として、長嶋茂雄として、本音、大事なことが詰まっていると思う。
プロ野球選手として、スター街道を歩んだ長嶋さん。
いつも、長嶋茂雄を演じなければならないのは、大変だったと思う。
そして、巨人一筋の人生だった。
しかも、監督時代は、そこまで成績が悪いわけではないけど、采配批判も多かった。

それでも、長嶋さんは、いつも、僕らの心を楽しませてくれた。
ずっと、長嶋茂雄であり続けてくれた。
この点だけは、心からすごいことだと思うし、ありがとうと言いたい。

今回はこの辺で。

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