方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


資格取得③~僕の場合

前回、僕が、会社命令で資格取得をした話をした。

で、今回も、その続き。

入社して間もなく、玉掛を取るように言われたことがあった。

玉掛。
そもそも玉掛なんて、どちらかというとマイナーな資格(だと思う)。
ひびきだけだと、卑猥な感じもするし。
でも、決して、卑猥な作業ではない。

クレーンのフックに荷物を引っかける作業。
これが玉掛。

上司からは、「落ちることはないから」って言われた。
「今まで、玉掛で落ちた奴を見たことない」と。
それで、調べて見たら、合格率は90%以上。
確かに、楽勝だった。

でも・・・
僕は・・・

「落ちた」

別に、油断をしていたわけでもない。
ふつーに勉強もした。
で、この玉掛の試験、学科と実技の両方があった。

まず、学科試験だけど、完全に失敗した。
で、実技試験は一つでも間違えると不合格となるところまで追いつめられた。
で、迎えた実技試験。
「退避確認良し」という、ぜーったい忘れてはいけないフレーズが言えなかった。
で、その時点で強制終了。
だから、僕なんか、実技試験、最後までしてないからね。

こんな風に、落ちる奴がいないと言われる試験でも落ちる奴はいる。
僕も、試験に落ちたことはショックだけど、強制終了になったことはもっとショックだった。

で、ここからは、僕が、社会保険労務士を目指したお話。
これも、大した話じゃないけど。

まず、僕が、社会保険労務士の資格取得を目指した理由。
それは、職場のパワハラ、セクハラがひどかったから。
で、僕も、入社当時は、よくいじめられた。
まー、これについては、僕の性格として、その部署に馴染めなかったのが大きい。
正直、屈辱だけど、自分にも悪いところはあったと思う。

で、僕は、部署異動することになった。
で、異動先では、いじめられなくなった。
でも、異動先でも、パワハラ、セクハラはあった。

「この会社、どうなってんだ!?」

と思った。
どこの部署も同じ。
しかも、パワハラ、セクハラをしても、やった方はお咎めなし。
で、やられた方が泣き寝入りをする。

それで、もっと楽しく働くためにはどうしたらいいんだろうって思っていた頃に、社会保険労務士という資格に出会った。
「これだ!」と思った。
この資格さえあれば、弱い立場の人間を助けられるんじゃないかと思った。

ところで、この社会保険労務士だけど、試験は、まーまー難しい。
一発合格は、よっぽど勉強をしないと無理なはず。
ちなみに、僕は、何回も落ちた。
あえて、回数は書かないけど。

言い訳になるけど、定時で帰れるならまだしも、残業や夜勤があれば、もうしんどくて勉強にならない。
もーね、頭が回らないのね。
まー、最終的に合格したから良かったけど。。。

それで、僕も、会社を辞めた後で、「こんな僕でも、社会保険労務士ができるかな」と思って、頑張ってみたことがあった。
で、どうだったか?

「完全に撃沈」

原因は、能力不足とメンタルの弱さ。
完全に心が折れた。

書類一枚を作るのだって時間がかかる。
だって、したことないんだから。
書類に不備があれば、当然、その書類は返却される。
ソフトだって、全く使いこなせなかった。
一応、事務指定講習は受けていたけど、全く意味なし。

で、今では、社会保険労務士からは手を引いている。

今でも、職場で困っている人を助けたいという思いはある。
でも、実際に、現場を知ると、それだけではダメなことが良く分かった。
一つ一つの事務作業がきちんとこなせないと、到底無理。
今では、たまーに、身内とか知り合いから相談を受けることがあるので、それに答えるぐらい。

僕は、社会保険労務士という資格に幻影を見ていた。
それでも、この資格を取得したことは、間違っていないと思っている。
失敗したけどね。

というわけで、僕の資格についてのお話を書いたけど、資格取得を目指す方の参考になれば。

●資格取得のポイント
資格取得のポイントだけど、これは、資格取得の目的と勉強方法で分けてみる。

まず、資格取得の目的。
どの資格を選んでも、目的ははっきりさせておいた方が良いと思う。
特に、働きながら資格取得を目指す場合、体力だっているし、気力だっている。
時間の制約だってある。
勉強できない日もあるし、やる気が出ない時期が続くこともある。
もし、ここで、資格取得の目的がぐらつけば、もはや資格取得は叶わなくなるかもしれない。
なので、(特に難関資格の場合)目的を大事にした方が良いと思う。

次に、勉強方法。
これは、どの資格試験であっても、

・毎日コンスタントに勉強をする。
・勉強するときは、しっかり集中する。
・過去問が出ているなら、繰り返して何回も解く。

これらに尽きる。

特に、だいたいの資格試験は、過去問を繰り返し解けば、だいたいは受かるようになっている。
それから、講義を受けるだけ、あるいは、講義終了後の小テストを受けるだけでもらえる資格もある。
こういうのは、きちんと講義に出ていればもらえるので、問題ないはず。

そして、実技試験がある場合。
これは、練習する以外に方法がないかなと。
ちなみに、僕は、玉掛は落としたけど(上にも書いたけど)、フォークリフトは取れている。

後は、僕の失敗例から、自分に相応しい資格取得を考えて見てください。

今回はこの辺で。

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