方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


卵巣嚢腫になったら

卵巣嚢腫になった場合。
一番最初にぶち当たる壁は・・・

「とりあえず、何をどうしたらいいのか?」

が、分からないことだと思う。
もう、このひと言に尽きると思う。

例えば、お腹が痛くて、病院で診てもらう。
で、先生から「卵巣嚢腫です」って言われる。
特に、初めての人だとテンパると思うのね。
しかも、「できるだけ早めに手術をした方がいい」と言われた日には、本当に焦る。

それで、本人の立場にもよるだろうけど、例えば、

・誰に相談しよー
・会社に何て言おうか?
・子どもの面倒どうしよー?
・手術、大丈夫かなー?

といったことを思ったり、考えたりすると思うのね。

それで、初めての人だと、自分なりに色々と調べたりすると思う。
特に、初めての人の場合、誰か相談できる相手がいると、気持ち的にもだいぶ違うと思うのね。

それで、この卵巣嚢腫と言う病気、かかった人も手術をした人も一定数はいる。
ところが、いざ、経験者に相談しようとしても、意外と身近にはいなかったりする。
多分だけど、公に公表している人も少ないと思うけど。

で、例えば、友達に話を聞いてもらうこともあるかもしれない。
ところが、同じ病気にかかった人じゃないと、その病気の大変さは分からなかったりして、話をしてもなんか歯がゆい思いをすることもあると思うのね。

で、卵巣嚢腫になった場合に、一番、大事なことは何かというと、

「心の安定」

これだと思う。
そのためには、

「とりあえず、何をどうしたらいいのか?」

という点を、ある程度、押さえておくことだと思う。
で、正直、こんなのって、気にしだすとキリがない。
で、ここでは、最低限、これだけは押さえておきましょうということを書こうと思う。
まー、僕の独断と偏見だけど。

●会社への報告
まず、働いている方の場合、会社への連絡は絶対に必要。
別に、会社が困るからではない。
自分が、後々、困るから。
会社が困るからって言う人もいるだろうけど、僕自身は、会社はそこまで困らないと思っている。

で、どれぐらい休むのかを伝える。
このあたりは、腫瘍の大きさだとか、手術の方法にもよるけど。
まー、ざっくり、2週間前後は休むことになると思う。
僕なんかは、会社が許すならば、そして、有給休暇がたくさんあるなら、ゆっくり休んで良いと思うけど。

で、もし、仕事の引継ぎをするのなら、その点も話し合っておく必要がある。

次に、気にして欲しいのが、休んだ日をどう処理するかということ。
つまり、休んだ日を、有給休暇とするのか、欠勤日とするのか。
これは、前回、前々回と書いた傷病手当金と重なる。

もし、有給休暇とすれば、傷病手当金はもらえない。
しかし、その休んだ日の分の給料は全額もらえる。

もし、欠勤日とすれば、その休んだ日の分の給料はもらえない。
その代わり、傷病手当金がもらえる。
但し、給料の3分の2程度となるけど。

で、ふつーは、有給休暇を取った方が損得で言うと得になる。
まー、そのあたりは、会社も損にならないように、手続きをしてくれると思うので問題ないと思うけど。

●自分の代わりに動いてくれる身内を用意する。
これもね、間違いなく重要。
特に、入院・手術となると、同居の親族も主治医の説明を聞かないといけない。
また、各種書類にサインをしないといけない。
それから、手術中は、病室で待機しておかないといけない。

そもそも、卵巣嚢腫で入院・手術となれば、本人がなかなか動けない場面が出てくる。
特に、茎捻転を起こした場合だと、本人は完全に動けないから。
痛みが治まると、一応、動けるようにはなるけど。

つまり、入院・手術の前後では、本人に代わって動ける人が必要となる。
例えば・・・

・手術時の付添人
・家事(家のこと全般に対応してもらう)
・育児(幼稚園・保育園の対応も含めて)
・書類(限度額適用認定証、各種同意書)の作成・手続き
・その他(例えば、入院時に忘れ物があった場合、それを届けるとか。。。)

といった事に対応できる人間を、準備しておく必要がある。

●書類(限度額適用認定証)の作成・手続き
入院・手術となると、それなりに費用も高額となる。
それで、必要となるのが、「健康保険限度額適用認定証」というもの。
この健康保険限度額適用認定証があると、医療費がぐっと安くなる。

一応書くと、健康保険証を提出することで、医療費は3割負担となる。
だけど、入院・手術をすると、3割負担でもまーまーの額となる。
そのため、健康保険限度額適用認定証があると、どれだけ医療費が高くなっても、限度額までの支払いですむので、金銭的にはとても助かる。
手術の内容にもよるけど、僕の妻が腹腔鏡下手術をしたときは、支払った金額は約6万円。

それで、この健康保険限度額適用認定証というのは、あらかじめ申請しておく必要がある。
そして、退院日(会計をする日)までに手元に届くようにしておかなければならない。
で、この申請については、病院が説明してくれると思う。
僕の妻がいつも手術をしている病院では、毎回、丁寧に説明をしてくれている。
正直、書き方については、ちょー簡単だから心配はいらない。
一応、このブログでも、だいぶ前の方で書き方は書いたけど、手間でなければどうぞ。

●忘れ物をしない
初歩的だけど、やはり忘れ物をしないことが大切。
必要な物は、病院からもらう「入院のしおり」みたいな冊子に書かれてある。
でも、それでも忘れ物をすることがあるかもしれない。
そのために、さっきも書いたけど、「自分の代わりに動いてくれる身内」が必要となるから。

●手術は成功するのか
正直、手術が失敗することはないと思っている。
だから、手術そのものは問題ないと思う。
ただ、この病気をしている場合、別の病気が新たに発見されることもあるので、そこだけは頭の片隅に入れておいた方がいいかも。

今回はこの辺で。

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