方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


プライミング効果

今回は、プライミング効果について。

これ、言葉としては、聞いたことがない。
でも、これも、みんな知っている。

で、まず、プライミング効果について説明すると、

「あらかじめ受けた刺激(情報)によって、行動が無意識に影響されること」

となる。
で、この時、あらかじめ受けた刺激(情報)のことをプライムという。
プライム自体は、第一のとか、最初のっていう意味ね。
総理大臣を「prime minister」っていうでしょ。
そのプライム。

と、まー、こう文章で書いても難しいので、ここあらは、例題を使って説明してみる。

まずは、次の計算をしてみてください。

2+2=?

4+4=?

8+8=?

16+16=?

32+32=?

では、次に12から5の間で思い付く数字は?

何の数字が出てきましたか?

今、頭の中にある数字は何でしょうか?
「7」じゃないですか?
当たりましたか?

実は、僕も、7だったんですよ。
これ、実は、メンタリストなどがよく使うテクニックとして有名なんだとか。
当然、僕は知りませんでしたが。。。

で、ここからは種明かし。
まず、上の簡単な足し算をさせる。
その後、「12から5の間で思い付く数字は?」と質問する。
すると、「12+5=17」となって「7」を連想しやすくなる。
それで、つい「7」を思い浮かべる人が多いんだとか。
で、この例では、実に、9割近い人が「7」を思い浮かべるそうですよ。

次に、プライミング効果を利用したクイズを少し。
昔、10回クイズって流行りましたね。
笑っていいともでも、そんなコーナーなかったでしたっけ?
で、こんなのがありました。

「シャンデリア」って10回言ってもらえますか。

10回言いましたか?

「では、毒リンゴを食べたのは?」

「シンデレラ」と答えた人・・・

「残念!」

答えは、白雪姫ですね。

これなんかは、10回、シャンデリアを言ったせいで、頭の中にシャンデリアが残っているんだとか。
で、無意識に「シャンデリア」⇒「シンデレラ」と頭が働く。
で、そのまま「シンデレラ」と答えてしまう。

例えば、こんな10回クイズもありました。

「マグロ」って10回言ってもらえますか。

10回言いましたか?

「では、タラちゃんのお兄ちゃんは?」

「カツオ」と答えた人・・・

「残念!」

答えは、タラちゃんにお兄ちゃんはいない、ですね。
実際、タラちゃんは「カツオ兄ちゃん」と言うけど、本当は、カツオは「おじさん」ですよね。
これも、プライミング効果によるものです。

また、昔、こんな計算が流行ったことがあった。

 1000
   10
 1000
   20
 1000
   30
 1000
+  40
――――――
 ????

これ、いくつになりましたか?
答えは、4100が正解です。
ところが、これ、たまに5000という人がいます。
特に、紙に書いて計算するんじゃなくて、暗算で計算させると、チラホラ間違える人がいます。
ケタの繰上りを間違えるんですね

最後の問題です。
これらの写真を見た後で、次の質問に答えてください。

次の単語の〇の部分に文字を入れて、単語を完成させてください。
「〇りん」

もしかして、「きりん」じゃないですか?
まー、僕も、きりんでしたけど。
ちなみに、他だと、ぷりん、風りん、車りん、ちりん(音)、みりん、とかがある。
これなんかも、動物の絵を見た後なので、「きりん」をイメージしやすいということらしい。
個人的には、上の絵があってもなくても「きりん」しかないように思ったけど。。。

今回はこの辺で。

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