方丈記に、似た運命

― 懐かしい古典が、今、蘇る ―


資格取得②~そもそも資格とは

今回も資格取得について。

毎回書くけど、僕の独断と偏見なので。
あしからず。

●そもそも資格って?
例えば、資格の会社の宣伝文句に、

・社内での評価が高くなる。
・手当が付く。
・転職にも有利
・独立開業も可能

といったものがある。
つまり、「資格を持っている=メリット」ということ。
でも、これ、単純な発想過ぎやしない?

前回も書いたけど、だいぶ前から、「これからは資格の時代」とか「これから取るべき資格はこれだ」とか、ずーっと言われ続けている。
これなんかも、いつまで続けるつもり?

以前だと、「資格を持っている=メリット」というのは成立したかもしれない。
でも、今って、資格を持っていても、正直、メリットはない。
もちろん、業務上必要がある場合に、資格取得をするのは別だから。
謳い文句を真に受けてはならない。
あくまでも、「メリットがある場合もあるかもしれない」というだけ。

それで、僕も、そもそも資格って何だろうと思うわけ。
で、ここは、資格を二つに分けると良いかもしれない。
それは、国家資格と民間資格。
まー、分け方としてはシンプル。

国家資格の場合、資格は、仕事をする上で最低限必要な知識・技術であり、これがないと仕事ができなかったり、法令違反となる場合がある。
だから、国家資格は、基本的に独占業務の傾向がある。

例えば、弁護士の場合。
弁護士の業務は、弁護士にしかできない。
弁護士資格を持っていない者が、弁護士をすることはできない。
これが業務独占。

逆に、民間資格の場合。
乱暴に言えば、趣味。
半歩譲って、趣味半分、実益半分。
そして、民間資格の場合、これを持っていないと仕事ができないということはない。
もちろん、法令違反に問われることもない。
但し、業務によっては、その資格を持っていることで優遇される場合がある。

例えば、TOIEC、簿記検定、医療事務など。
このあたりの資格は、持っていないからといって働けないわけでもない。
持っていないからといって、会社も本人も、法令違反に問われることはない。

そして、その資格を持っていることで、優遇される傾向はある、多分だけど。
特に、僕の周囲を見渡して、TOIECを持っているとこれは強い。
僕の感覚では、英検よりもTOIEC。
今だと、「英語はできて当たり前」なんて言うけど、実際、英語ができる人なんてそんなにいないから。

それで、資格取得について書くと、決して、これは悪いことではない。
で、どういう人たちが資格取得を目指すかと言うと、基本的には、

「向上心のある人たち」

程度問題はあるけど、これで合ってると思う。

・会社でもっと活躍したい。
・自分はこんなもんじゃない。

なんて思っている人が、資格取得を目指すことがある。
中には、「これさえあれば、自分の人生は輝く」と、資格取得に一発逆転を狙う人がいる。
まー、僕がそうだった。

大事なことなので、はっきり言うと、

「これ、大間違い」

資格を取得することで、一発逆転、確変を起こしたいという思いは分かるけど。
もちろん、その思いは大事だと思う。
ただ、一発逆転、確変が起きるまで、頑張り続けることができるかどうか。
こちらも大事だと思う。
資格を取ってからの方が、道のりは長い。

偉そうに書いているけど、僕は、これで失敗した。
完全に失敗した。
資格取得の失敗の達人。
資格取得のしくじり先生。
もし、資格取得について悩んでいる人間がいれば、僕の失敗談を全て伝えたいぐらい。

●僕の場合
ここからは、僕の場合のお話を少し。
僕は、いくつかの資格を持っている。
前にも書いたけど。

初めて取った資格は、甲種危険物取扱者というもの。
大学院の一回生の時だった
僕は、もともと化学を専攻していて、あと、就職活動をする上で持っていたら良いことあるなかなーっと、そんなことを思って受けてみた。
印象としては、そこまで難しくはなかった。

そして、就職。
そこの会社では、多くの資格を取ることになった。
別に、同じ部署の誰かが取るなら、それはそれで問題なかった。
しかし、誰も取ろうとしない。

で、僕は、甲種危険物取扱者の資格を持っていたために、そこから派生する仕事をいくつかしていた。
で、そうなると、上司から「今度は、この資格を取って、この仕事もして欲しい」と次々に言われるようになった。
こうして、資格取得のスパイラルにはまってしまった。
で、どんどん業務は増える。
しかも、もともと抱えていた業務はそのまま。
しかも、増えた業務の扱いは、ぜーんぶ雑用。
雑用だから、評価も上がらない。

一応書くけど、「資格手当けっこうあるよね?」と思う人もいるかもしれない。
結論から言うと、資格手当はナシ。
一円もない。

ちなみに、資格手当がつく会社もある。
特に、ガソリンスタンドだと、けっこうな割合で資格手当はつく。
ただ、資格手当がつく会社は、少数派だと思う。

資格貧乏。
完全に自分の首を絞めてしまった。
まーね、それなりに色んな経験できたら、一応、ありがとうって言うけど。
まー、めんどくさかった。

ただ、会社で取得した資格については、費用は、会社が全額負担してくれた。
また、これらの仕事での残業でも、きちんと割増賃金は出してくれた。
その点では、まだ良かったように思う。

今回はこの辺で。

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